ソフトテニス 初心者が試合に勝つための練習 サーブレシーブ編①サーブ

サーブレシーブとは。

誰もが分かりきっていることですがあえて声を大にして言わせてもらいます。

それは、相手と自分がそのポイントで最初にボールに触るプレー!!

自分がサーブ側であれば相手に何も干渉されず、自分のタイミング、自分の好きなコースに、

自分の気持ちがいいと感じる爆音と速度で打つことができるプレーです。

また、レシーブ側であれば

相手が作ろうとした流れを崩しに行ける第一のプレー!!

レシーブの良し悪しだけで試合をコントロールできると感じております。

また初心者の試合では試合展開は単調になりがちです。ほとんどがサーブレシーブで試合が決まると言っても過言ではありません。最初のプレーが試合の流れを運んでくることもあるのです。

ではどんな練習をすればいいのかの前に、サーブについて大事なポイントを3つお話ししていきます。

サーブの基本

サーブ練習はただ闇雲に練習していてはうまくはなりません。

そこでまずはサーブの基本となる知識を体に徹底的に叩き込む必要があります。

その知識は以下の3点。

1.トスの上げ方

2.グリップの持ち方

3.トロフィーポーズ

トスの上げ方

まず、トスの高さの目安はラケットを持ったまま利き腕を真っ直ぐ頭上にあげ、そこからもう一つラケットを置いたあたりの高さが理想です。

この高さはあくまでも理想なので、自分に合ったトスの高さを探していきましょう。

中には自分の身長の倍以上の高さまでトスを上げる選手もいますからこれはあくまでも目安です。

そしてどの位置にトスを上げればいいのかですが、トスを上げてボールが自分の左斜め前(右利きの場合)に落ちるぐらいがちょうどいいです。

ベースラインに立って左足を前、右足を左足の後ろに置き、その状態でトスをあげます。

そして上げたボールの落下地点が左足の少し前に落ちるぐらいが力が入り回転もかかりやすい場所です。

グリップの持ち方

ほとんどの選手が包丁持ちと言われるコンチネンタルグリップで打っています。

それはどうしてかと言いますと、小指から振り下ろすと自然な形で腕が降りてくるので力が入りやすい。

また、小指側から降りてくることによりボールに回転がかかりサーブの成功率が高まるためです。

ですが、初心者の方が経験したことないグリップの持ち方をしてサーブをしてしまうと、そもそもラケットにボールがうまく当たらないという現象が起きます。

ですので初めはがっつりとコンチネンタルグリップで持たずに徐々に慣らしていくというイメージでいた方がいいでしょう。

トロフィーポーズ

トロフィーポーズとは、トスを上げ体が一時静止し力が蓄えられる時の体勢です。サーブを力強く、狙ったコースに正確に打てるようになるための理想的なポーズですのでぜひ習得しましょう。

今ではyoutubeで簡単に軟式の選手でも硬式の選手でもプレーを見ることができますので、有名な方のサーブの形をじっくり観察してみてください。

また、硬式テニスではありますが、こちらの方のブログでトロフィーポーズに関して解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

軟式テニスでは今もなお第一線で活躍されている

船水プロ、上松選手、NTTの内田選手、また今ノリに乗っている法政大の橋場選手のサーブはお手本のように綺麗で柔らかく、力強いのでぜひ動画をみて自分のと比べてみましょう!!

以上の3点を意識して練習に臨んでもらいたいのですが

では実際に練習はどのようなものをすればいいのか。

サーブ練習

では具体的ですぐに始めることができるサーブ練習についてお話しします。

部活動や練習で意識する点、またはコートがない状態でも可能なサーブの練習に分けて紹介していきます。

コート以外での自主練習

まずサーブの基本となってくるトロフィーポーズの練習です。

雨でコートが使えなくても、ボールがなくても姿勢の確認をすることでできます。いつでもどこでも練習が可能です。より練習の効果を期待するのであれば、全身が写る鏡の前で行ったり、動画を撮りながら客観的に自分の姿勢を確認するとより良いでしょう。

頭の中で足元にベースラインを引き、コートを想像します。

体と足の向きを確認し(相手方向に体が向いているのか)、トスアップします。

その時に体が傾いていないか、トスの位置は打ちやすいところに投げることができているのか確認します。前に鏡があるのでしたら、綺麗なトロフィーポーズをしているのか確認しましょう。

ここまでで十分体に流れを染み付かせることができますので、意識して取り組むのと行わないのとでは上達のスピードにも差が出ます。

コートでの練習

コートでのサーブ練習と言えば、小さな三角コーンなどの的を立ててコースを狙う、いわゆる打ちっぱなし状態での練習が多いかと思います。

それはそれで全然構いませんし、フォームの確認やコースを狙うという意図がありますから素晴らしい練習です。

しかし試合に勝つためを前提に考えると、それだけでは試合に勝てるとは到底思えません。試合に勝つには相手の嫌がることをする、もしくは相手に楽をさせないプレーをする。逆に言えば自分がいかに楽をできるかを考えて練習するとします。

*この場合のいかに楽をできるかは、自分自身をいかに有利な立場で試合を進めていくのかということであって、ワンマンプレーで簡単に得点をしていくということではありません。

想像してみてください。

自分がレシーブ側だとして、ファーストサーブが確実に入ってくる対戦相手と、サーブは速いし力が強いけれどフォルトばっかりの相手。

どちらが怖いですか?

どちらが対戦相手としてやりたくないですか?

または、自分がサーブ側で、ファーストサーブが全く入らず試合が進んでいくと想像してみてください。

ファーストサーブが入らなければ常にダブルフォルトのプレッシャーがありますよね?

しかも、セカンドサーブはファーストに比べて相手から攻めるぞという気持ちが感じられ、常に後手に回ってしまう。そのような展開になりやすいと思いませんか?

というわけで、サーブ練習は速さよりも正確性を大事に練習をするようにしましょう。

もちろん、サービスエースを決めたり、早いサーブで相手を圧倒したりするのはとても気持ちがいいです。しかしエースを取ることができたとしても、レシーブ側からするとそれは相手のサーブが良かったと、割り切れることができますので相手にとってはそんなにプレッシャーに感じられません。

むしろ、確実にサーブが入ってきて自分のレシーブミスで失点してしまう方が相手のプレッシャーになりますので、正確性は本当に大切です。

では具体的な練習についてお話しします。

練習の行い方」に関してはいつも通りの打ちっぱなしのサーブ練習とさほど変わりません。

しかし意識する点がいくつかあります。

行い方は以下の手順です。

ⅰ.ボールを2つだけ持ってください。3っつ以上は持たないようにしましょう。

ⅱ.クロス側、逆クロス側からどちらからでも構いませんが、ファーストサーブを打つつもりで1球目は打ちます。

ⅲ.もしファーストサーブが入らなければセカンドサーブを打つつもりで2球目を打ちます。

 ファーストサーブが入ればⅲへ。

ⅳ.コースを変え同じよう2球持ってサーブを始めます。

この練習は試合を想定して行っているため、確実にサーブを入れようとする練習になります。

普段の打ちっぱなしのサーブ練習では、誰かに言われるか自分から意識して取り組まないと

このように確実にサーブを入れるという行動はしないかと思います。

かつ試合を想定して2球しか持たないことにより、これ以上はここのコースでは打てないと体が覚えるので、日頃の練習からちょっとした緊張感を持って取り組むことができます。サーブの速度と強さを上げていくのは、確実性⇨狙ったコースに打てる正確性⇨そのコースに力を入れて打つことができるの順番で技術を磨いていく意識でいれば、簡単にサービスエースを取れるようになります。

また、特に初心者の方が試合に勝とうとするのならば、サーブが確実に入るというのはめちゃくちゃ有利に試合を運ぶことができるようになる必須条件です。

ただし、ここで気持ち的に気をつけておきたいのは、ダブルフォルトをしてもミスとしてカウントしてはいけないということです。

ダブルフォルトは相手に何もプレッシャーを与えず簡単にポイントを上げてしまうプレーになってしまいますが、ミスをしたことを引きずってその後のプレーに支障が出てしまっては自分で自分の首を絞める結果になってしまいますので、ミスしたのなら、次はどうしようかという次に生かす考え方を身につけるように意識してください。

まとめ

もう一度言いますがサーブというのは

そのポイントで自分が最初にボールに触るプレーです。

誰にも邪魔はされない、自分のタイミングで行うことができるプレーです。

特に初心者の方の試合ではサーブの良し悪しで試合の流れが簡単に自分の方に傾くと言っても過言ではありません。

どんなにいいサーブを打てることができたとしても、それの成功率が低ければ相手にとって何のプレッシャーに感じられません。ですのでまずは確率を意識したサーブ練習を心がけましょう。

ファーストサーブが入ってしまえば、ダブルフォルトという自分のミスは減りますし、相手から攻められているというプレッシャーも感じる機会が少なくなるでしょう。

まずはサーブの基本となる3点を意識し、そしてコート練習では試合を想定したサーブの練習をするように心がけましょう。

これでまずは初戦を勝ち、自信と更なる向上心を持ち、レベルアップしていきましょう!

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